テンジャン된장・カンジャン간장

テンジャンは韓国の味噌
カンジャンは韓国の醤油

旧正月が終わった後の馬の日(말날)に、外に干していたメジュを棗、唐辛子、熱した木炭と共に塩水に漬ける。

ハンアリ(壺)の中を藁や新聞紙に火をつけ熱して消毒する。

ハンアリの中にメジュを詰め塩分濃度18度の塩水を入れる。
昔ながらの塩分濃度の測り方は、卵を塩水に浮かせ、外にポコっと出た部分が500ウォン玉大の大きさだと丁度18度くらい。

テンジャン、カンジャンは日本の味噌と違い外で陽と風に当てるので、韓国ではハンアリ用のガラスの蓋を使う。ガラスの蓋が無い場合は布をかけて紐で隙間が出来無いように縛る。

松の木の下に置き、ハンアリは常に綺麗に磨く。「風」と言う漢字の中には「虫」が居るので、ハンアリを綺麗にせず風通しが悪くなるとハンアリの中に虫が湧いてしまう、と言う昔からの言い伝えもお寺では言われている。

50日程経ちハンアリの中で下に沈んだ部分がテンジャン、上澄がカンジャンになる。

50日後にテンジャンとカンジャンを分離させ(장가르기 ジャンカルギ: テンジャン、カンジャンを分離する作業の事)、それぞれハンアリで外で虫が入らない様に保管。

3年物が一番美味しいんだそう。



お寺では棗は入れず麦を乾かした物を入れて甘味要員にしていた↑


分離したテンジャン(上)、カンジャン(下)


カンジャン↑

魚醤の様な香りと味でお寺のキムチではカナリエキスの代わりに使われる事が多い


分離したてのテンジャン↑


Kozue Shimada

Korean traditional cuisine and preserved food chef 韓国伝統調理・保存食研究をしている韓国料理人・島田梢(しまだこずえ)の身体が喜ぶ素朴で地味深い韓国料理のご紹介